大企業ではないからこそ重要なのが資金運用・資金繰りです
大企業は体力がありますから、ちょっと何かがあったくらいではそうそう経営が傾くようなことはないですよね。
大企業とはいかないまでもこつこつと積み上げている中小企業にとってみれば、資金繰りが楽ではないタイミングも少なくはないことです。
なんとか乗り切ろう、と常に神経をピリピリとさせて経営を継続させている企業もあるでしょう。
例えば大口の契約がとれ、無事に納品までこぎつけたとしても、支払スパンが長い顧客が取引相手である場合、支払期日までの期間の資金繰りには困ってしまうというケースも多いでしょう。
支払方法が口座振り込み、ではなく手形や「でんさい」であれば、割引や分割という方法でいかようにも乗り切ることができます。
中小企業の味方?! でんさい(全国銀行協会)について
大企業ではそれほど「今持っている債権を処理して現金を用立てたい・・・」というほど緊急の状況になるケースはまれですが、中小企業にとってはむしろ当たり前の光景であるかもしれません。
でんさいというのは「でんさいネット」という全国銀行協会が立ち上げたシステム上に、債権を電子記録するというものになっています。
もちろん記録するからには債権の管理ができるわけです。
手形を電子データにしたようなものと考えるとイメージがしやすいかもしれません。
ですが、実際には支払期日まえにも「分割」といって一部を別の企業への支払いに債権として活用することもできますし、「割引」といって手形でいうファクタリングのように、現金化することもできます。
特に「割引」をする場合には手形よりも手数料がかなり安く抑えられるということが特徴でもあります。
ただし、「でんさい」で決済をする場合には、債権者・債務者ともに「でんさい」を利用している必要があります。