支払期日前にほかの取引などで現金が必要になった時には?
手形には「支払期日」というものがもうけられていますよね。
支払期日になったら、債権者は金融機関を訪れて「取立手続き」というものを行う必要があります。
ですが、今新たな決済方法として利用が普及してきている「でんさい」というものを使うと、かなり簡略化された手続きだけで済みます。
というよりも特別手続きは必要なくなってしまうのです。
ですが、仮に支払期日前にどうしても現金が必要になった時にはどうすればよいでしょうか。
手形であれば、取引先が了承してくれるのであれば「裏書譲渡」という形で支払いにかえることはできます。それが無理でも、ファクタリング契約があればファクタリング業者に買取してもらって現金化し、支払に充てることができます。
「でんさい」を利用している時には、手形のような面倒な手続きは必要ありません。
次で簡単に説明させていただきたいと思います。
でんさいの譲渡はどうやってするの?
「でんさい」というのは「でんさいネット」という全国銀行協会が発足したシステムに取引すべてを登録することになります。
その代わりなにかの折に、都度金融機関を訪れる必要はなくなるのです。
印紙税も手形の郵送費用も掛かりません。
でんさいを使用することでできるのが「譲渡」という手続きですが、分割して譲渡することも、すべてを譲渡することもできます。
譲渡記録手数料・分割譲渡手数料と呼ばれるものですが、432円(相手先の金融機関が異なる場合には756円ほど)がかかる場合がほとんどです。
「でんさいネット」には利用している金融機関のページにアクセスし、操作を行うことで作業は完了します。
もちろん金融機関にいって何かしなくてはいけない、ということはありません。
手形とは違い、何かするたびに手数料はかかりますがリーズナブルになることも多く、無駄に出かけて手続きをする必要がないのもでんさいのメリットでしょう。