でんさいはネットからできる便利な手形に代わる決済方法ですが・・・
でんさい、というのは全国銀行協会が発足した「でんさいネット」というシステムに債権を電子記録するものです。
もともと手形というのはやり取りしている企業間、もしくは取引している金融機関にのみ存在が知られるものでした。
ですが「でんさい」というのは「でんさいネット」に債権情報がきちんと登録されます。
支払不能な状況になってしまったときには、このでんさいネットが利用不可能になったり、また支払不能通知がだされるなど、罰則的な措置もきちんととられていることからより、確実な売掛金の回収が可能になったともいわれています。
そして、手形を扱う際には「印紙税」がかかりましたよね。
「でんさい」についてはこの「印紙税」が不要になります。
とはいえ、まったく無料で利用できる、というようなものではありません。
でんさいの手数料等コストはどのくらいかかるのか
「でんさい」を利用するために登録するには、特別費用は掛かりません。
でんさいの決済に利用するのは「口座」です。
でんさいネットに加盟している金融機関であればどこでも可能で、口座があって、インターネットバンキングの登録は必要になることが多いと思います。
それに追加をする形で「でんさい」の利用申し込みをします。
費用が掛かるというのは、例えば「発生記録(手形を振り出すのと同じ)」でかかる手数料は430円前後(他行への場合には750円前後)となっています。
それだけではなく、たとえば”でんさい”ならではの便利なポイントである分割や割引をする場合にも費用は発生します。
ただ、これでも高額の手形を振り出すことを考えると、印紙代よりも安いということが多くなるのではないでしょうか。
また、”でんさい”の残高証明書を求める場合には、1620円が必要になります。