企業間のお金のやり取りは常に緊張が伴います
長年付き合いがあった企業でも、すべてをわかって取引を継続しているということはそうそうないのではないでしょうか。
新規顧客を獲得する際には、やはり支払の遅延や支払不能に陥ってしまったらどうしたらよいのか、心配になってしまうのも当然のご時世です。
今まで右肩上がりだった企業が急に転落するということもニュースなどでも見受けられる時代ですから、企業間での取引には高額のやり取りが多いだけに、債務者も債権者も支払期日までは落ち着かない、ということもあるでしょう。
中には月末締めで翌々月の支払いで、なんていう条件でないと契約できないなんていうこともありますよね。
2カ月も待つというのはドキドキしてしまうものです。
正直その取引が大きなものであればあるほど、待っている2カ月は心配なだけではなく資金繰りに苦しむことにもなりかねません。
そんな時になにか助けになるものはないのか・・・と思われるのならこんな方法もあります。
支払スパンの長い顧客との取引時に便利なのが 「でんさいの廻し」です
今は「でんさい」という全国銀行協会が発足させた「でんさいネット」というシステムに債権を電子記録することで利用可能な、いってみればオンラインでやり取りできる”手形”のような決済方法が存在していますよね。
この「でんさい」というものは、取引先もご自身の企業としても、「でんさい」の利用登録をしていることが必要になります。(特に契約料などはありませんが、手続きするごとに手数料は発生します)
口座間送金決済という方法で決済されますから、いちいち銀行で手続きをしたり、取立手続きのことを考える必要はなくなります。
また、「でんさいの廻し」とはなにか、というと「でんさい」は分割ということをするとすでに債権者として保有している”でんさい”が支払期日前だとしても別の「でんさいを利用している ご自身にとって債権者となる企業」への支払いに使用することができます。
また「でんさい」を利用していない債権者となる企業への支払いの場合には、所有している「でんさい」を割引ということを行い、金融機関に買い取ってもらうことで現金化し、資金として流用することができるものなのです。