「でんさい」は新しい決済方法として注目されています
「でんさい」というものはご存知でしょうか。もしくは「でんさいネット」というものはご覧になったことがあるでしょうか?
手形で決済するということには、今まで紙ベースでやり取りされていた方も多いと思います。
ですがその”手形”を電子記録債権として扱うことができるようになったのが全銀が立ち上げた「でんさいネット」というシステムを利用してできる”でんさい”という決済方法なのです。
もちろん電子記録債権ですから、いろいろと便利なポイントがあります。それでいて、しっかりと不渡りになりずらいような措置もとられているので、便利なだけではなく、売掛金も今まで以上に確実に回収できるようになる、というメリットもあります。
でんさいの口座についての話
でんさいというものは、基本的に支払期日になると「債務者」の指定口座から「債権者」の指定口座に入金することで決済(口座間送金決済)されます。
ですから当然、債務者の口座には支払期日に間に合うように資金を準備しておく必要はあり、支払期日の前日までに入金しておくことが推奨されています(もし当日口座に資金を用意する、となるとその時点での決済になるため、朝一で債権者が口座を確認しても未入金になってしまうのです)。
また、支払期日当日の午後3時を超えて入金となってしまうと”支払い不能”ということで「支払不能通知」もしくは「取引停止通知」として通知を受けることになりますので、木を付けておきましょう。
受け取る債権者の立場から見てみると、債務者が資金を準備した段階で、支払期日に口座に資金が送金されるということになりますから、その日のうちに、面倒な手続きなどは必要なく口座からお金を引き出す、ということが可能になります。
紙ベースでのやり取りでは銀行にいって、手続きをするということも必要でしたが「でんさい」にはそのような面倒な手間は必要なくなるのです。
そして「でんさい」は「でんさいネット」ですべてのやり取りが記録されることになりますので、より確実な取引を成立させるためにも、債務者・債権者それぞれにメリットが大きな決済方法といえるでしょう。