企業には帳簿が重要です
企業として活動していくうえでは、確実にお金などの動きを帳簿に記載し、いつでも提出できるようにしておく必要がありますよね。
帳簿にもいろいろとありますが、現金出納帳や貸借対照表、損益に関するものなど、業種により様々な帳簿を記載し、決算する際にきちんと帳尻があっていることが前提となっています。
それぞれの帳簿できちんと辻褄があっていないとなると見直しに大変な時間と労力がかかってしまうことになりますから、きちんと都度記載しておくことが最も楽に作業を進めることになりますね。
では、最近手形に代わるもっと便利で簡単な手続きで利用できる決済方法として注目されている”でんさい”というものがありますが、”でんさい”はどのように帳簿に記載していけばよいのでしょうか。
でんさいの勘定科目はどうすればよいのか
勘定科目というものは様々な項目があり、細かく規定が定められています。
”でんさい”についての勘定科目は「電子記録債権」もしくは「電子記録債務」として記載することになっています。
これは会計基準委員会により実務対応報告27号というものが出されています。
仕分け例も記載されていますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
でんさいを振り出した時には「電子記録債務」として、でんさいを受け取った際、もしくは譲渡を受けた際には「電子記録債権」として計上します。
ちなみにですが、でんさいは「口座間送金決済」という方法により決済されています。
手形の場合には支払期日に金融機関を訪れて、取立手続きというものを行うことで売掛金を回収することができます。
ですが”でんさい”の場合には特別手続きは必要ありません。取立手続きを行うまでもなく、相手先が入金をした時点で、ご自身の口座に、お相手の口座から自動的に入金手続きが行われることになっています。
決済時には手数料はかかりますが、面倒な手続きなどがないこともあり、こちらのほうが便利、という方が多いようです。