取引先から求められた時のために でんさいを利用できる状況にしてはいるけれど・・・
「でんさい」というのは本当に便利なのか?手数料も逐次かかるというけれど・・・ということで導入を悩まれている企業もまだまだ多いのかもしれません。
ですがその反面、「取引先から”でんさいで”と希望されたときのために導入だけはしておこうか」という企業も多く存在しているようです。
もちろんですがすでに「でんさい」を実際の決済方法として活用している企業も少なくありません。
ただし、頻繁に裏書の裏書の裏書・・・といったような複雑な手形の使用をされてきている企業にとっては、「でんさい」はわけがわからなくなってしまうことも多い、ということであまり使い勝手がよい決済方法とは言えないかもしれません。
もちろんですが、「でんさい」を導入する場合には、相応する勘定科目を新設し、仕分けも適宜行っていく必要があります。
でんさいの仕訳の仕方はどうなるのか
「でんさい」というものを仕分けする際にどういう勘定科目を用意すればよいか、というと「電子記録債権」「電子記録債務」の2つになります。
「電子記録債権」は「でんさい」を受け取ったときに発生します。
「電子記録債務」は「でんさい」を発行した時に発生します。
それぞれに、「電子記録債権」は「売掛金」、「電子記録債務」は「買掛金」と呼応しています。
ですから、「でんさい」を発行するとこのような仕分けが必要になります。
(借方) (貸方)
売掛金 XX円 売上 XX円
電子記録債権 XX円 売掛金 XX円
ということになります。
「でんさい」を受け取った場合にはこのような仕分けになります。
(借方) (貸方)
仕入 XX円 買掛金 XX円
買掛金 XX円 電子記録債務 XX円
ということになります。