でんさいを使用するにあたってのメリットとデメリットはどうなっているのか
なにか新しいことを使用としたとき、ビジネスでも当たり前に「メリット」と「デメリット」について考察することになります。
個人のことではなく、企業としての活動だからこそ、よりシビアにメリットとデメリットについて考える必要もあるでしょう。
例えば今現在、新しい決済方法ということで注目されている「でんさい」について考えてみましょう。
まずは”でんさい”を使用するとどのようなメリットがあるでしょうか。
・支払期日に取立手続きをしなくても自身の口座に入金が自動で行われる(債務者がきちんと入金してあることが前提)
・手形を振り出す際の印紙税や手形の費用、配送の手間や費用が掛からなくなる
・今所有している債権がどんなものか、オンラインで一目瞭然となる
・支払不能通知や利用停止などの措置があるため、より確実な売掛金回収が可能となる
・なにかの折に外出して手続きをする必要や面倒な手続きを、ネットからの操作だけで替えられる
・支払期日前でも分割や割引で資金繰りが可能になる
次に”でんさい”を使用するとどのようなデメリットがあるかを考えてみましょう。
・ネット経由なのでセキュリティ上の不安がある(利用者側もセキュリティを万全の態勢にする必要がある)
・一つの手続きを行うたびに手数料が課金されてしまう
・ネットが使用できない環境では使えない
・取引の相手先も「でんさい」を利用している必要がある
・不払いになってしまったときに「支払不能」と通知されてしまう
といったことがあげられるのではないでしょうか。
そのうえで、本当に今「でんさい」の利用登録をすべきか悩む方のために考察してみたいと思います。
でんさいの今後の普及について考えてみる
でんさいというのは確かに便利です。
今はなにかとIT化されていて、ネット上から様々な取引を行うことができるというのは不要な外出や手続きで時間を取られる必要がないというメリットが大きくなります。
また、債権者側からすると手形で必要な、面倒な取立手続きもせずに売掛金を回収することができるわけです。
ただし、デメリットもないわけではなく、そのデメリットには「セキュリティ」の問題も含まれてしまうのがIT化の最大の弱点でもあります。
またそれとあわせて、何か手続きをするたびに手数料がかかる、ということもあり、今後急速に普及していくかどうか、というのは言及しがたい問題ではないでしょうか。
ただし、相手先からでんさいでの手続きを求められたら利用できるようにはしておきたい、という考えもあるでしょうから、その時のために利用登録だけは済ませておく、という企業も増えてくるかもしれません。