でんさいを利用するということ
でんさいというのは、紙ベースでやり取りしていた手形のような債権・債務を電子データとして管理することができる、そして分割や割引といった使い勝手の良さも大きなメリットといわれている決済方法として注目されています。
紙でのやり取りというと、手形のように特に小さく目立たないものですから紛失の可能性は0とは言えませんでしたよね。
どれだけ気を付けていてもふとした弾みにどこかに紛れてしまったりということもありました。
ですがでんさいを利用することで、そうした不用意な紛失は免れることができるようになった反面、ネットワークを使用するものですから、セキュリティ面が気になるという方もいらっしゃるでしょうし、取引先も使用に許可をしてくれない状況では結局使えないというデメリットもないわけではありません。
でんさいのセキュリティ面はどうなっているの?
でんさいは”でんさいネット”という全国銀行協会が100%出資して立ち上げられたシステムを介して取引することができる決済方法です。
当然ですが利用にあたっては100%ネットワークを介することになりますから、セキュリティ面の対策は債務者・債権者も同様に万全の態勢で挑む必要があります。
またきちんとしているつもりでもハッキングなどの可能性が0とは言い切れません。
もちろんでんさいネットとしてもしっかりと対策は取られてはいるのですが、セキュリティ対策というのは常に鼬ごっこのような状況でもあります。
その時点では万全であったものも、1カ月先、1年先には万全とは言えなくなってしまうこともあるということはネットワーク全般について言えることなのです。
ですから、でんさいという極めて重要なデータに関するやり取りをする以上、企業としてのセキュリティ対策は常に万全といえる体制を整えておくということが重要だということを覚えておくべきでしょう。
逆に言えばそこまでの対策をするのは厳しいと思うのであれば、でんさいはおろか、企業としてネットワークを介して取引を行うということは避けておくことで余計な災難を起こしたり、巻き込まれたりする可能性が避けられます。