でんさいとファクタリングはここが同じ!
「でんさい」とは「ファクタリング」と同じ点もいくつかあります。
例えば100万円の売掛金が発生した際、支払企業(債務者)が手形を発行したとします。
100万円の手形を受け取った企業(債権者)が別の企業と取引をし、80万円の支払いが必要になったとしましょう。
その時、現金があればよいですが、場合によっては先に受け取った手形しか支払いに充てられるものがないということもあるかもしれません。
これは”でんさい”を利用しているものと考えると割引してもらうことにより、100万円のうちの80万円を金融機関に買い取ってもらうことで支払いに充てることが可能になります。
ファクタリング企業と契約をしている場合には、100万円のうち80万円を買い取ってもらうことで”でんさい”と同じように支払いに充てることが可能になります。
こういった使い勝手の良さは”でんさい”でも”ファクタリング”でも同じことです。
でんさいとファクタリングの違いとは?
では”でんさい”と”ファクタリング”は何が違うのかということを見てみましょう。
まず”でんさい”というのは”でんさいネット”という全国銀行協会が出資して設立されたシステムです。ここに加盟している金融機関の口座であれば、”でんさい”は使用可能になるわけです。
ですが”ファクタリング”というのはあくまで、債務者と債権者がそれぞれ、取引の際に使用するものとして「個別のファクタリング業者」と契約を結ぶことで初めて利用できるものです。
取引先によっては違うファクタリング業者との契約が必要になることもある”ファクタリング”と違い”でんさい”はその都度契約するなどの手間がない
ということが大きな違いといえるでしょう。
また手形でいうところの裏書譲渡に当たる”割引”を行う際には”ファクタリング”はファクタリング業者が”保証人”となりますが、”でんさい”では金融機関に債権を買い取ってもらう形(割引ファクタリングともいわれています)をとるため保証人になる必要はありませんが、割引ではなく譲渡する場合にはもともとの債権者が保証人となる必要があります。